先日、久々に革製品の手入れをしようと思い立ち、
昔使っていたTarragoの靴クリームを開けると中身がすっかり乾燥し消滅していた。
そのため靴だけでなく小物の革製品にも使用できるクリームは無いものかと、
特にマットな色が保てるもの(革の色が変色しにくいもの)を探していた。
用途は保湿性と凡庸性があって定期的なメンテナンスに使えるもの。
その中でエム・モゥブレイのデリケートクリームが凡庸性があり最適だと考えたのだが、
欧州では販売をしていないようで他の製品を探さなければならなくなった。
そんな中見つけたのが、
Wren'sウレンズのシルキークリーム ( デリケートジェル ) だ。
今回はこのWren'sウレンズの靴用クリームを使ってメンテナンスした様子を記事にしたいと思う。
Wren'sウレンズのシルキークリーム ( デリケートジェル ) のレビュー
【Wren's ウレンズとは】
出典:http://wrens1889.com/ |
Wren's ウレンズ オフィシャルページ
ホームページによると1889年にウィリアムエドワードウレンズというおじさんが、
靴やブーツメイカーが集まる事で有名なイギリスのノーザンプトンでブランドを始めたよう。
その後、1892年に「Leather Trade Exhibition」で最初の賞を受賞し、当時としては最高峰の賞だったらしい。
1936年から1952年にかけてはRoyal Warrant(英国王室御用達)に認定され、
その後は数々の合併と買収を経て今日に至るという事。(130年も歴史があるって凄い。)
スズメの絵が入ったキャップのデザインが印象的で、
特に昔のデザインは色使いが独特でこのブランドに目が行くキッカケにもなった。
ホームページはシューポリッシュのブランドに見えない良い雰囲気。
Wren'sウレンズのシルキークリーム ( デリケートジェル ) のレビュー
【実際に使用した感想】
ホームページにも記載があるが、
地域によって別名または別のパッケージで販売されているようだ。
シルキークリームまたはデリケートジェルという商品名で、
今回、欧州で購入したのはシルキークリームという名称で販売されている物。
実際に送られてきた蓋のデザインは無地のシルバーで写真とは違っていた。
種類:乳化性
クリーニングと栄養補給を主な用途に、
スムースレザー、オイルレザー 、エナメルレザー、メタリックレザー等の様々な革に対応。
スムースレザー、オイルレザー 、エナメルレザー、メタリックレザー等の様々な革に対応。
エム・モゥブレイのデリケートクリーム (ラノリン、油脂、有機溶剤)と成分が似ている。
中身は整髪料のような爽やかな香りがあり柔らかいウォータージェル状。
靴クリームを革の財布や小物に使用するとベタつきや臭いが気になる場合があるが、
この商品に関してはベタつきがなく塗った後に臭いが消えるので満足している。
ジェルなので伸びがよくクリームタイプのものよりムラになりにくく塗りやすいと感じた。
下記は O MY BAG というブランドのハンターレザーに使用した写真。
手持ちの中でも最もマットな色目で傷が見えやすい革だと思う。
1 : Wren'sウレンズのシルキークリーム ( デリケートジェル ) を塗る前 |
1 : Wren'sウレンズのシルキークリーム ( デリケートジェル ) を塗った後 |
2 : Wren'sウレンズのシルキークリーム ( デリケートジェル ) を塗る前 |
2 : Wren'sウレンズのシルキークリーム ( デリケートジェル ) を塗った後 |
下記の写真のように色落ちしちたのだが、この程度であれば他社の商品を使った時の方が色落ちが激しかったので大丈夫だろうと判断した。
三角形の先端に試し塗りをしたところ |
少しだけ茶色が移っているのが分かる。 ちなみに後から確認してわかったことだがホームページの紹介文には下記のようにある。 出典 https://wrens1889.com/en/wrens-products/ 取れにくいペンの汚れも綺麗にするとあるので、 この色落ちした様子から汚れ落としても使えるかもしれない。 |
Wren'sウレンズのシルキークリーム ( デリケートジェル ) のレビュー
【まとめ】
光沢が出て欲しくない革の手入れって案外難しい。
エム・モゥブレイのデリケートクリームを探したが海外では見つからず、
今回はWren'sウレンズのシルキークリームを使ってみた。
上記の財布のように光沢の抑えられた仕上がりにはなっているが、
個人的に色落ちが気になったので素材によってはクリーナー感覚で扱った方がいいのかもしれない。
他に黒のコードバンにも使用したが、こちらも少し色落ちした。
あとロウ分が多いせいなのか量をつけすぎると表面がコーティングされたようになってしまうので、本製品は汚れ落としの用途で少量ずつ利用するのがベストかもしれない。
他に黒のコードバンにも使用したが、こちらも少し色落ちした。
あとロウ分が多いせいなのか量をつけすぎると表面がコーティングされたようになってしまうので、本製品は汚れ落としの用途で少量ずつ利用するのがベストかもしれない。
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