【レビュー】SHURE SE215：ステージでモニターとして使用した感想

これはバンドで歌う時のボーカルモニター用に買ったイヤホン。

購入したのはクリアブラックでリモコンの付いてない１６２cmロングケーブルのモデル。

購入前に気にしていたポイントは音質と遮音性だった。

音質に関しては他の楽器が鳴っている中でも自分の声がハッキリと聞こえる周波数で再現出来ること、

遮音性に関して他の楽器の騒音に干渉されず自分の声が聞こえることがポイント。

購入して最初の感想は、やっぱりもっと早く買っておけば良かった、だった。

【レビュー】SHURE SE215：ステージでモニターとして使用した感想

バンドで歌うだけなのにインイヤーモニターなんか必要あるのか？

と思われる方もいるかもしれないが、

周りの音がすごく大きい中で自分の声がきちんとモニター出来る環境と

そうでないのとでは明らかにパフォーマンスに違いが出る。

初めてイヤホンを付けてしっかりとモニターして歌うと分かって頂けると思う。

音程が外れるのが気になったり声質に違和感があったり（発声がちゃんと出来てない）

実は上手く歌えていなかった事に改めて気付くことができた。

普通のイヤホンだと音質も悪くちょっと動いただけですぐに外れてしまうので

なかなか集中して練習するのが難しかったが SHURE SE215 はこの両方を解決してくれた。

音質：

付属のイヤパッドを装着

SHURE SE215 に乗り換えてまず初めに気づいたのが

普通の低価格のイヤホンよりも音量の出力が大きく音の再現もクリアだということ。

高音や低音が際立ように脚色したような周波数ではなく

自分の歌った声が違和感なく聞こえる。

この周波数については実際に自分の声を聞いてみるまで少し不安だった。

周りの演奏と重なって声が薄っぺらく聞こえるんじゃないか、

逆にこもりすぎてハッキリと聞こえないんじゃないか、など懸念点はあった。

しかし実際に使用してみると、そういった不具合は全く感じなかった。

音楽を聴く場合においても比較的フラットな音質だと思う。

普段はスタジオだけで使用していたので曇った音を想像していたが、

想像以上にハッキリとしたクリアな音で再現できていると思う。

感覚としてはLowとHigh でいうドンシャリのバランスが良く、

突き刺すような高音ではなく自分にはちょうど良い感じだった。

メタル系の音楽やヒップホップなど幅広いジャンルで使えそうだ。

遮音性：

別売りのイヤープロテクターを使用

遮音性は抜群だと思う。

耳にイヤホンをしていた時に良くあったのが、

そのままの状態で歌おうとすると鼻腔の空気の流れが影響するのか

耳元に空気の圧力を感じたことがある。

これを解消するために耳栓に使用していたイヤープロテクターを SE215 に使用していた。

遮音性を保ったままでも歌った時に耳元で感じた空気の密封感がない。

音程が取れる適量で周りの演奏も聞こえてくれる。

付属品のイヤパッドと掃除用のキット

付属でソフト・フォーム・イヤパッド (S/ M/ L)　写真右端、

ソフト・フレックス・イヤパッド (S/ M/ L)　写真中央　が付属してくる。

ソフト・フォーム・イヤパッドは形状記憶スポンジのようなもので

遮音性が高まるが個人的に付け心地があまり好きではない。

普段音楽を聴くのに使うのであれば材質の固いソフト・フレックスの方を使うかな。

利便性:

SHURE掛けと呼ばれるケーブルを耳の上から通す装着方法とボディ本体の形状もあり

フィット感と安定感はイヤホンよりも断然優れている。

 

耳にフィットさせるタイプのイヤホンなので、他のイヤホンよりつけ外しに数秒時間がかかるが慣れれば問題ない。

ケーブルはリケーブル可能で162cm。（モデルによって長さが違うようだ）

腰元やカバンから伸ばしても十分な長さ。

バンドでの激しいパフォーマンスで引っ張られて抜け落ちたりする心配が無いので、この長さが気に入っている。

悪い点：

これは良い点でもあり悪い点でもあるが遮音性が高いので周囲の声が聞こえずらくなる。

その為、車や自転車が走ってるような環境だと少し危ないかもしれない。

周囲の雑音に邪魔されず集中したい時とか電車通勤とかカフェの中とかそういった場所だ

と音漏れが無くて逆にいいのかもしれない。

まとめ：

音質の良さ遮音性の高さ価格面でコストパフォーマンスが非常に高い。

フラットな音質でミュージシャンの方にもステージ上のイヤモニとして使える。

本格的なイヤホンを探しているけど、どれを買っていいか悩んでいる方に初めの一つとしてお勧め。